フォークライブをすることは


      皆さんご存知のように(中にはうっかりここに来ちゃった人も
      いるかもしれませんが汗)、
      私はフォークライブをやったりしています。

      昔はよく、「フォーク喫茶」というのがあって、
      私が子供の頃の少女漫画にもそれはよく登場してましたし、
      私が中学時代くらいまでは、音楽雑誌のライブ情報の
      コーナーにも掲載されていたような気がします。

      ウッディなつくりに、暗い照明。
      お客様からのリクエストがあったり、
      BGMの代わりに弾き語りをして・・・・。
      その光景だけでも、素敵な青春のワンシーン、みたいな。
      憧れたものです。

      それが、昨今、なくなりましたねぇ、ホント。

      そうなりますと、私なぞがライブをする場、というものも、
      探すのに一苦労です。

      なにしろ、私はこんな風に、ずーーーーーーーーーーーーっと
      フォークを愛しつづけてきた珍しい人間で、
      子供の頃にはあたりまえのようにあった「ライブ喫茶」という
      ものに、自分も当然のごとく出られるんだ、と思って成長して
      きましたから、
      時代が変わり果ててしまっていることに愕然とするのです。

      それはまさに、子供のころに母に連れられて
      新宿やら早稲田やら有楽町やらに行くと、
      まだチューリップハットにピタピタTシャツ、サングラスをかけた
      細っこい男子学生が、機動隊(ではないと思いますが)に
      追っかけられながらフォークギターを抱えて歌っていまして、
      それを見て私は「やっぱ大学生はああでなくちゃ」などと
      危険な構想を抱いたものなのですが、
      いざ自分が大学生になってみると、そんな光景はすっかり
      平安時代絵巻の中の出来事のようなものになっていた、
      それを実感した気持ちとおんなじなのです。

      話はそれましたが、検索しても、東京には全くありませんね、
      フォーク喫茶。

      雅夢の三浦和人さんが、フォーク喫茶でアルバイトをしてて、
      もち曲は200曲、なんて話をデビュー当時にしていたことが
      ありましたが、
      全く羨ましい話です。
      (もち曲の多さが、じゃなくて汗)

      なので、イベントライブを探す方向に行くのですが、
      これがまたなかなかありません。

      ですから、お話をくれる方々というのは、
      本当にありがたいものです。

      最近、イベントライブを多くやったせいか思うのですが、
      私の音楽は、こじんまりしたイベントライブのほうが
      あっているような気がします。
      声質的に、野外でも大きな場所はちょっと向いてないかと
      思うのですが、
      お客様との距離があんまり離れていない場所は、
      外に向かって歌う気持ちよさで声がよく抜けるし、
      かつ「伝えたい」気持ちもよく伝わるような気がして、
      とてもいい感じなのです。

      室内もいいのですが、声がよくわかる分、自分でも
      緊張してしまうんですよね。
      だからといって緊張しない場所はつまらないですしね・・・。
      室内の場合は、狭いよりは広いほうが、声の抜けから考えると
      いいですね。
      緊張もせず、逆に開き直れるような気がします。

      まぁいろいろ言いましても、歌える場であれば何でもいい、
      というのが前提です。
      所詮、私ですから(笑)。
      ジャズやインストの人などはレストランバーなどでお仕事が
      あるようですが、フォークは、そういうところでやる音楽では
      ないですからねぇ。。
 
      もっとフォークが出て行ける場所がほしいですね、ホントに。

      そういえば子供のころ、私の夢のひとつが「フォーク喫茶」を
      経営することでした。
      もういいかげん、その夢を果たしてもおかしくない年齢なのかも
      しれませんが、
      まだその夢は将来の夢。
      私のいまの夢は、このまま歌っていく場が少しでもあることです。

      そのうち、歌う場がストリートだけになっても・・・
      そういう覚悟も決めておかなければいけませんかね。

      最近、昭和歌謡や日本唱歌もやっている私ですが、
      老人施設などでのライブも、
      定期的にやっていけたらなぁ、と思っています。

      よくドキュメンタリーなんかで、地方のアマチュアミュージシャン
      を取り上げたりしている番組を見るんですけど、
      地方にはまだフォーク喫茶とか、アマチュアを後押ししてくれる
      こじんまりしたお店というのが多いみたいなんですね。
      ああいうのを見ると、地方はいいなぁ・・・とか思ってしまいます。
      そういえば、NSPを後押ししてくれていたのも、
      彼らの故郷の東北のお店でしたしね。

      んー。
      江戸っ子も、何か考えなくちゃいけませんね。
      そういう時期ですね。うん!
      ↑
      なぜか発奮