夏の唄   
                  夏なので、夏らしい背景にしてみました
  

    梅雨が長かった今年、やっと夏がきたわけですが・・・
    (※本音:早く終われーーーーー(祈)。夏なんかキライだぁ)

    この季節になると、必ずやCMで使われる曲がありますね。
    たとえば井上陽水さんの「少年時代」とか。
    今年(2003年)も使われてます。
    なんだかまるで、クリスマスシーズンの達郎さんの「クリスマス・イブ」
    みたいなことになってます。

    今年になってうちの母が突如として気に入っているのは、
    やはりCMで使われている「夏休み」です。
    たくろうさんの。

    ナニユエいまさら?!という感じなんですが、どうも見てますと、
    あの曲を、夏休みの楽しい風景と勘違いしているようなんですね。
    いえ、決してそれは間違いじゃないし、国語のテストの文章問題と
    おんなじで、答えは人それぞれでいいのです。
    でもつい、「これってさぁ、麦わら帽子はどこ消えた?姉ちゃん先生
    どこいった?・・・て感じで、昔の楽しかった夏休みはもう戻らない、
    みたいな、暗くてノスタルジックな世界じゃない?」と、つっこんで
    しまいました。
    母を落胆させて楽しんでしまった私です。

    でも私も「夏休み」はとても好きな曲のひとつです。
    あのシュールな感覚が好きです。
    (たくろうさんの初期の「マークU」みたいな曲、好きですね〜。
     と言いつつたくろうさんの曲で一番好きなのは「もう寝ます」だったり
     するのですが。えへへ。←目移りするタイプ)

    さて、私の中で夏を思い出させる曲というと、思い出深い曲という
    意味では、まぁいろいろあるのですが、
    思い出やらエピソードやらとは関係なく、「これは夏っぽい!」と思う
    曲は、あのNSPの曲だったりします(笑)。
    意外でしょ。
    NSPというと「冬」の代名詞のようなものですからねー。
    先日のコンサートでも自分たちで「夏なのに・・・冬の歌ばっかり」と
    言ってました(笑)。

    でもNSPだって夏の歌を歌っているんです!
    知りたい?知りたいでしょ?じゃー続きを読んで♪

    NSPの曲で「夏はにぎやか」というのがありまして、4枚目の
    アルバム「おいろなおし」に入っています。
    これがどうして夏っぽいかといいますと、もろに「夏の光景」を
    歌っているからです。

     ♪夏はスイカ、かき氷 おなかをこわしている僕は
       あみうちわ ハエを追うために バタバタ風をおこす

       夏は背中 皮がむけ 見た目は気持ちの悪いこと(汚いな)
       あの子はゆっくり背に回り(何するの?)
       少しずつ皮をむいた(それむけやれむけー)

    聴いていると、汗がじんわり・・・ホントにだんだん暑くなってくるから
    不思議です。
    (ちなみにカッコ内も歌詞です)

    NSPの曲のよさというのは、一般的に言われる「暗さ」とか「叙情的」
    とかいうことよりも、
    あたりまえな光景を恥ずかしげも惜しげもなく歌いきってくれること
    だと私は思っています。

    この「夏はにぎやか」も、だからなんなんだ?といってしまえば
    それだけの歌詞なんですが、
    「いや、この曲にはもっと深い意味があるのかもしれない・・・」
    などと考えをわざわざめぐらさせてくれる、そんなありがたさが
    魅力です(笑)。

    だいいち、「あみうちわ ハエを追う」だとか「背中 皮がむけ
    あの子は 少しずつ皮をむいた」なんて、わざわざ歌詞にする人、
    います???

    でも、そんな奇抜な(?)発想をしてくれるからこそ、リアリティが
    より深まるわけですね。
    だてにワタシの愛するNSPじゃないわけです。

    ちなみにNSPには、若気の至りで作ってしまったといいますか、
    門外不出のような存在の曲がいくつかあるような感じ(笑)なのです
    が、←たとえば「便所虫」とか・・・
    たぶんこの「夏はにぎやか」もそのリストに入っているかも
    しれませんね。がっくし。

    あ。そだ。
    NSPにはこれ以外にも夏の曲、ありますよー。
    「線香花火」とか「8月の空へ飛べ」とかね。
    でもやっぱりこの曲には及ばないのです、私にとっては。

    皆さんの夏の唄は、なんですか?